水道水・環境水でICP-MS分析をおこなっているお客様にご案内です。

PerkinElmer社製のICP-MS装置であれば、N2ガス・Arガス等比較的入手しやすいガスでバックグラウンド対策が可能です。

ICP 質量分析装置を用いて水道水や河川水中の金属成分を測定する際、56Fe や78Se などに対して、40Ar16O や38Ar40Arなどのスペクトル干渉があります。その際、一般的にはHe ガスを用いたコリジョン法によってスペクトル干渉を除去しています。しかし、数年前からHe ガスの入手が困難となっており、早急な対応が求められています。今回はHe ガスの代替ガスについて検討を行いました。ただし、なんのガス種でも、また、どんな装置でも利用することができるわけではありません。例えば、反応性のあるガスの場合、スペクトル干渉と反応し、イオン化したセルガスが他の元素のイオンと反応して、測定対象元素に対して新たなスペクトル干渉となることがあります。これを反応副生成物と呼びます。そこでPerkinElmer 社製ICP 質量分析装置NexION シリーズではセル内部に質量分解能のある四重極マスフィルターを搭載することで、反応副生成物が生じる元の成分を除去することが可能です。したがって、セル内部に質量分解能のある四重極マスフィルターを搭載することで、様々なガスを導入することが可能となります。

【新製品：ICP-MS装置　NexION2200】

※【新製品】ICP-MS　NexION2200

　JASIS2023で発表されました。従来機のNexION2000をさらにブラッシュアップ。

トリプルコーンインターフェース（TCI）＋ OmniRing
OmniRing テクノロジーを搭載した第 2 世代のトリプルコーンインターフェースは、エクストラクション、フォーカシング、コールドプラズマモードで動作し、卓越した感度を実現します。
優れた干渉除去と検出下限を実現
第 2 世代の四重極 Universal Cell Technology により干渉を簡単かつ確実に除去します。3 種類の測定モード（STD、KED、DRC）により、優れた柔軟性と性能を提供します。
革新的なフリーランニング RF ジェネレーターを採用
冷却不要、メンテナンス不要の革新的な LumiCoil テクノロジーを搭載。マトリックス耐性は一段と向上し、優れたプラズマ出力と安定性を実現します。
LCD タッチスクリーン搭載
ハードウェア制御、結果レビュー、機器パラメータ診断、トレーニングビデオへのアクセスなど、日常的なタスクを実行できます。
マトリックスに影響を受けない高い柔軟性
NexION 独自の All Matrix Solution（AMS）サンプル導入システムにより、を含むサンプルでも希釈せずに分析できます。

Heガス不足対策リーフレットはこちらから：AS230824-01_FLY_Heガス不足対策!ICP質量分析法 Heガスがなくても大丈夫!

新製品NexION2200ICP-MS：リーフレットはこちらから：AS230829-01_NexION 2200フライヤー

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